続きまして、
2.新しさを追求する です。
まずはこちらをお読みください。


新人賞を取るためにⅠ


新人賞を取るためにⅡ
実はこの回は、第2回に含めようとしたのですが、
文字数制限で書ききれなかったので、第3回としました。
新人賞で一番大切なのは何と言っても『新しさ』です。
新しさとは、洗練されていない、でこぼこしている、どこか引っかかる、
といった感じがあるものです。
言い換えると、
今までの文学でやったことがない試みをするということになります。
何なんだこれは? という感じを読者に与えなければなりません。
そのために注意すべきことというのは、次回か、その次くらいにお話します。
新しさを追求するための方法として、
以下のようなことがあげられます。

新人賞の受賞作を読む。

外国文学を読む。

他ジャンル(音楽、絵画など)から物語を想像する。
新人賞の受賞作を読む、というのは先ほども言いましたが、基本的な対策ですね。
自分たちのライバルとなるような人の作品を読むのは必須です。
外国文学を読むというのは、日本人が普段生きている中で感じられないような
感覚、感性が分かるかもしれないからです。
三井物産の課長(でしたっけ?)で有名になった磯崎憲一郎さんは
ガルシア=マルケスなどラテン文学が好きだったようですが、
芥川賞をとった「終の住処」も、言われてみればそんな気がしないでもないです。
外国文学だけではなく、地方の、特に田舎に行けば行くほど、
東京を中心とした常識が通用しなくなります。
大江健三郎さんの代表作ともいえる「万延元年のフットボール」という作品は、
大江さんの出身である四国の山奥を舞台にしています。
地方出身ということだけで、皆が知らないことが、一つあるわけです。
他ジャンルからインスピレーションを得るということも大切かもしれません。
といっても、個人的にはよほどその世界に精通しない限り、
難しいような気はします。
間違っても、ジャパニーズポップスの手垢のついたような恥ずかしい歌詞を
小説に盛り込むのはやめましょう。。
ジャパニーズポップスが悪いというより、
そこから自分の言葉で想像することが大切です。
もう一つ、どちらかといえばエンターテインメント系で大切なのが、

専門性
です。時代、職業、地域など、人が知らないことを知っているというのは
それだけで小説を書くネタがあるということになります。
医者とか警察とかはもう大分使われていますが、
一ひねりすれば、エンターテインメントの王道として十分使えるでしょう。
他にも自衛隊や農家など、あんまり書かれていないものもあるので、
自衛隊出身者の方は小説を書いてみてはいかがでしょうか。
最後に
3.ネタ張を作る ですが、これは説明するまでもありませんね。
作家であれば、ネタ張を持っていない人はいないと言われる(?)くらいのものです。
中には、枕元にネタ張を置いておいて、夢を見たと思ったら
飛び起きてそれをメモるという人もいるらしいです。
信じられないですね。私はそのまま寝てしまいます。
でもそれだけネタは重要だということですね。
街を歩いていて気づいたこと、変だなと思ったこと、面白いこと、
寂寞とした光景、など逐一メモしていって、後でまとめてみると
面白いアイデアが浮かぶかもしれません。
実はめぐるほんでも、ネタ張システム的なものを作ろうとしています。
もちろんまだ開発中ですけど。開発中ばかりですみません。
メモは書いておいて損にはなりません。
ちょっとしたことでもメモをとる癖をつけておくと良いでしょう。
ネタ張は手帳のようなものでもいいですし、
ノートパソコンでも携帯電話でもいいでしょう。
使いやすいものが一番よいかと思います。
かなりざっくりとした説明でしたが、ここまでが新人賞の傾向と対策です。
あんまり傾向と対策になってないじゃなか、と言わないでください。
こちらも素人ですので。
結局のところ、
「新しさ」というのが非常に大切ということです。
次回は簡単ではありますが、エンターテインメントと純文学
はどう違うか、あるいは、書くときに何に気をつければいいのか、
を比較しながら検討したいと思います。