めぐるほん裏話

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新人賞を取るためにⅠ[2010/01/20 00:00]

今回は新人賞についてお話したいと思います。

と、いっても、私の話というより、人から聞いた話です。
実際に新人賞の下読みをしている人や、文学賞の編集長をやっていた人の話を参考にしています。
ですので、まったくのあてずっぽうではありません。
でも、まあ、参考程度に聞いてください。


その前に、小説を発表することについて考えます。

小説を発表する場所として、色々とありますが、
最もメジャーなのは同人誌でしょう。
かつては同人誌の中から優秀作を選び出し、それが商業誌に紹介され、
デビューに繋がることもありました。
もちろん、現代だと、インターネットは一番簡単な発表の仕方になります。
インターネットの小説投稿サイトに投稿し、そこで話題になってデビューした方もいます。
有名な市川拓司さんなどですね。
あと、持ち込みなどもあったようです。私の知っている限りだと
島田雅彦さんや、平野啓一郎さんがそのようですが、これはどちらかというと稀なケースです。
その文芸誌の責任者がよほど気に入らない限り、難しいでしょう。
あとはコネ、知人の紹介、人脈など、人とのつながりからデビューできることもあります。

インターネットも持ち込みも、元々あまりデビューには繋がらないようです。
せっかく持ち込んだ原稿も、ろくに読まれず、次回の新人賞の応募作に回されてしまうこともあります。
かつては有力なルートだった同人誌からのデビューも次第に減ってきています。


では、どうやったらデビューできるのか?

それが新人賞ということになります。
同人誌やインターネットなど、非商用として公開されている作品を、
編集者が精査して優秀なものをピックアップするというのは大変な労力を要するものです。
ということで、どんな文芸誌も大体デビューは新人賞受賞から始まります。
新人賞なら勝手に原稿が送られてきて、それを読めばいいだけですからね。
実際そんなネガティブな理由ばかりではないと思いますが、
商業誌デビューが新人賞に統一されつつあるのは間違いないことです。

当サイトめぐるほんも、新人賞に応募することを推奨しています。
といっても、まだシステムが追いついていませんが。それは後々。

実は小説を読む人、とくに純文学系の小説を読む人というのは確実に減少しています。
しかし、新人賞は増えていて、応募数も増加傾向にあります。
ただし、文芸誌の売り上げは下がっているようです。

ですので、新人賞市場(?)は活性化していて、ライバルもたくさんいます。
人気のある雑誌の賞には2000通もの応募があります。
その中で受賞する小説は1作、多くて2作です。
つまり、0.05%~0.1%程度となります。
まるで、銀行預金の金利みたいですね。
あってないような確率です。

ただ、それは単に確率であって、その数字は何の参考にもなりません。
少なくともこの確率をもうちょっと上げる方法はあります。

私が思うに、ある程度の努力で、1次審査くらいは通過するような気がします。
根拠なしに、ヤマカンで言っているわけではありません。

ここで話はちょっと外れますが、私は断続的に、小説を書く、
あるいはそれに関連するような有料講座に参加しています。
といっても、気が向いたら通う程度のものですが、
そこで知り合った方の中で、実際に講座を通じて小説を書き、
有名な新人賞で1次審査2次審査を通過した、という方もいらっしゃいました。
「有名な新人賞で1次審査2次審査を通過した」というこのフレーズ、
後で大事なポイントとなるので、覚えておいてください。
といっても、後でまた繰り返しますので、別に忘れてしまっても構いませんが。

ここでの話は、そういった体験に基づいています。
冒頭でまったくのあてずっぽうではないといったのは、そういうことです。

それで、本題に入ります。

じゃあ、新人賞を取るためには、どうすればいいのか。

はっきり言って、私も知りません。ていうか、知っている人がいたら誰か教えて欲しいくらいです。

しかし、新人賞に応募するに当たって、気をつけるべき事柄はあります。
気をつける事柄というのは、本当にちょっとした努力で大幅に改善されます。
先ほど応募総数が2000通といいましたが、そのうち1次審査で10分の1くらいになります。
9割が落とされるわけです。

あなたは自分が何かしらの分野で、上から数えて1割の中に入るものがありますか?
そう考えると、気が遠くなる人も多いのではないでしょうか。私を含め。
1次審査を通過するだけでも気の遠くなるような確率なのですが、
先ほども言ったとおり、気をつけるべき事柄に気をつければ、
この確率は大幅に上げられます。

そのポイントを簡単に説明しましょう。

それは、努力なしで簡単に、というものではありません。
小説家になりたいと考えている人で、努力なんぞしたくないと思っている人はいないと思いますが。

努力するということを前提に、どのように努力するか、ということについて解説します。
それが、以下の3点です。

1.送るべき新人賞を見定める
2.新しさを追求する
3.ネタ帳を作る

どうですか?
そんなの当たり前じゃん、とがっかりされた方。
そういう人は、すでにある程度書ける人なのかもしれません。

へ~。それで?
と思われた方。詳しく説明していきますので、次回をお待ちください。

簡単に言いますと、1.の送るべき新人賞を見定めるというのは、
実はかなり重要です。
この後、主に有名な文学賞について説明しますが、
例えば文藝春秋の文学界(ガクが変換できませんのでご了承ください)新人賞は
芥川賞にも直結する非常に人気の高い新人賞です。
この新人賞はどのような小説が受賞しやすいかご存知ですか?
他の似たような純文学系の新人賞と比べて、受賞しやすい傾向があります。

例えば、司馬遼太郎さんがこの賞に応募しても、
受賞はできないでしょう。
どれだけそれが優れた小説であっても、です。

理由は簡単です。文学界新人賞がいわゆる歴史小説を求めていないからです。
当たり前ですね。
まあ、この例は大げさですが、
次回はメジャーな純文学系新人賞の傾向について、
そして、先にあげた1~3を含めて、解説いたします。

エンターテインメント系の新人賞に関しては、
あまり知らないということもありますが、ここでは触れません。
ただ、新人賞全般に関わることもあるかと思いますので、
興味のある方は、気長に付き合ってください。
新人賞

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