早野梓と樹海と

富士北麓に住んで30年が経ちました。その間、青木ヶ原樹海、富士五湖を中心に小説の舞台にしたり、四季折々の自然を楽しんできました。
これからも、さらに仲間たちと、それらの思い出づくりを積み重ねていこうと思っています。
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これから小説家志望[2010/09/24 16:43]

 わが身、勝手なる言い方ではあるが、
『五体満足に心より感謝し、健康に充分に注意を払おう。健康で生きられることだけで、人生これ以上の喜びはない』
 65歳の小説家志望者と、30歳代の小説家志望者とは、自ずと視点は違うだろうが、どのみち、それぞれが、「その身の丈」にて、小説を書いていくだけのことだ。誰かの言葉を借りれば、
『身のほどを知れ。急がず、ゆっくりと、しかし確実に結果を残し続けていけ』
というのが、小説家志望者の心構えとして必要なことか。とにかく、うまかろうと、うまくなかろうと、
『結果を残していく』
ということが大事だと思う。口で理屈を言っても仕方ない。とにかく、
『原稿を書く。原稿を結果として残す』
ということが、何より大事だろう。
 65歳ほどにもなって、社会を見てみると、一般市民として、おそらく、そこまでにやらなければならないようなことは、大方やってきたのではないかと思う。やり残したことは無いと思うが、こうしたいというようなことは、まだある。これは、何歳になってもあるのかも知れないし、こうしたいということが、生きる活力につながっているのかも知れない。
『ゆっくりと、30枚の小説を、いくつも書き続けていきたいと思う』
 あえて、30枚というのは、長編を書いて、ダイナミックな人生を描くというよりは、我が人生の、とある断片を書きながら、人生の歩みの一歩一歩を確認していきたいというような気がしているからだ。こういう思い方も、年齢に関係するのかも知れない。
 私は、火山や植物に興味がある。かなり頻繁に森などへ行く。過日、富士山の山腹を歩く植物観察会に参加したら、79歳というご婦人がいた。実に、足腰がしっかりしていて、かつ、頭脳明晰であった。時間さえあれば、森などを歩いていると、おっしゃっておられた。すごい。65歳が、歳だ、などと言っていられない。現代の医学では、アルツハイマーなどは薬でほぼ予防できるようである。成人病に注意を払えば、あと、足腰を丈夫に保つことは、とても重大な、『いきいきと生きる要素』となるような気がする。運動も、やりすぎはいけないようだ。『毎日30分、速足で歩くという運動』に優る運動は無いそうである。医師に、それが一番だ、と言われたので、私は、そうしている。青木ヶ原樹海に、TVなどのマスコミが取材ロケに来る。みな30歳代である。なかには、20歳代の人もいる。その中で、案内役の私が一番足腰が強い。マスコミの人たちは、東京に住んでいて運動不足であるせいか、すぐに疲れてしまうようだ。それは、将来が心配だ。足腰を強くしておくことは、老人になってから、とても大事だ。それは、老後を、元気に生きたいということだけにおさまらない。つまり、人生そのものの時間軸を、90年くらいに取ると、65歳からでも、あと、25年ほどある。そのくらいは、普通、現役世代と呼んでおかしくない時代になりつつあるのだろうと思う。もう『人生90年』の時代である。その全時代を、はつらつと、元気でいたい。
 先日、ある脳学者と話をする機会を得た。その中で興味深かったのは、『脳細胞は一日・10万個死んでいると言われていたが、それは間違いであることが分かった。ほとんど死んでいないという。また、アルツハイマーは年齢に起因するものではなく、免疫細胞に起因するので、ほぼ完全に予防が可能だという。また、人が身体的健康を維持していくには、食事に最大の関心を払う必要があるという。とにかく、毎日のことだから影響が大きいということである。よく言われることだが、『野菜第一、大豆など、果物、魚』というような順である。肉はよくないらしいので、たまに食べるくらいにした方がよいらしい。勿論、タバコは厳禁である。そして、軽い運動の継続が、免疫力を高めるためにも必要だという。こんなに健康に気をつかってどうすると若者は思うかも知れないが、心身健康であるだけで人生まるもうけ、と言われるくらい素晴らしいことなのだが、心身健康である方が、色々なものの調査、取材なども、テキパキとできるし、原稿を書くにも集中力を発揮できるし、疲れない。
 誰かが書いていたように、私も、
『身のほどを知り、あせらず、ゆっくりと、まずは30枚の原稿を、コツコツと書き続け、結果を残していこうと思う。30枚の原稿の積み重ねが、長編になろうとも、基本を30枚としたい。そして、その基盤に、心身健康を置こう』
 と思う。若者でもなく、老人でもなく、単なる小説家志望者として、ゆっくりと、確実に、物事をなしながら、生きていきたいと思う。
 私にとって、小説家志望とは、『身のほどを知り、身の丈にあった筆力でいいから、とにかくコツコツと結果を残し続けること。他人のことではなく、自身の筆力をどう磨いていくかに専念する。できれば、自身が楽しいのがいい』と思うのだ。

 


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