恐かった。町のいるところが恐かった…。
私は、足尾銅山を知らない。日本の公害の原点の町としてくらいしか。インターネットでみてみても、そういうことなら、詳しく書かれている。だが、この作品を読んで、わざとなのか、鉱山としての重みとしての比重からなのか、そう多くを触れられていない、差別社会のことが、ひっかかった。ある資料を手に入れた。
恐かった。それを読みすすむのが恐かった。かつて、こんなにも、はっきりとした人間差別社会があったのだと知るのが、恐かった。
作者は、恐かった。子ども心に…、と言っているが、ほんとうに恐かったのは、公害の原点としてのことではなく、さらりと流してしまっている、人間差別による種々の事件のことではないのか?
どうも、そう思えてならないのだ。
新宿の一日中消えない騒音の中に住んでいて、都心のスマートなビルの会社に勤め、私の脳ミソには、普段、浮かんで