中間世界

私たちが普通だと思っているのは、
見えている範囲のスペクトルに限られた狭い世界、
いわば中間世界である。

その世界の中で、私たちがとても小さい、
あるいはとても大きいと判断するのは、奇妙なことだ。




IWGP[2009/11/10 09:32]
book タイトル Gボーイズ冬戦争
著者 石田衣良
Gボーイズ冬戦争―池袋ウエストゲートパーク〈7〉 (文春文庫)
石田 衣良
文藝春秋
売り上げランキング: 1395
おすすめ度の平均: 4.5
5 おもしろいです!
4 マコト、すごいな。
5 ストリートの若者たちへの優しいまなざしが感じられます。


IWGPシリーズは結構好きで、毎度毎度文庫になってから読みます。
初期の頃、というのはもはや覚えておらず、でも、面白かったというのは覚えていて、
おそらく最近の作品よりも良かったような気がする。

当初って、今のようなスタンスでしたっけ?
世の中に蔓延する病理を描くみたいな。

でも、衣良さんのすごいところは、そんなパターン化しそうなことを、
強引に一つの小説に持っていくというか、小説としての体裁を整えるというか、
常人にはできない業ですね。

とはいえ、タカシはマコトに従順だし、サルもマコトの言うことなら何でも聞く。
どうもね、物語のための設定に思えますね。
マコトはタカシやサルに電話するだけで、事件を解決できる。
はっきりいって、金ばかり持っている会社の、仕事の出来ないサラリーマンみたいだ。
単なるまる投げ。おいしいところだけ持っていく。
「部長、ぼくこんなにやりましたよ」
いや、やってるのは、下請けですよ。

小説の中で、マコトはキングの犬だ、というようなセリフがでてきて、びっくりした。
どうみても、キングのほうが犬だから。
池袋のパワーバランスという言葉もでてきたけど、
そのバランスにマコトは必要ない気がする。

考えようによっては、薩長同盟を成し遂げた坂本龍馬のような立ち位置なのかな、マコトは。

いろいろと文句ばかり並べていますが、次回作非正規レジスタンスも楽しみにしています。
これもワンパターンで、派遣切りされた人が頑張る、て話なんだろうな。

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