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治安が悪く、反乱や喧騒などは当たり前。それほどまでに荒れていた国――――ラグナッド小国。
ラグナッド小国はかつて、手に負えないほど荒れていた。しかし、ある時ラグナッド小国は劇的に変化を遂げる。
そのきっかけとなったのは、初代頭領が亡くなり、新しい頭領を決めた選挙でのことだ。
投票で選ばれた頭領が言った言葉は、彼らの心に深く刻み込まれた。
「私は頭領に選ばれたが、頭領ではない。この国は私のものではないからだ。ラグナッド小国は、みなさんのものであり、そこにはもちろん私も含まれる。わかりにくいかな。つまりは、私たちの国なのだ。ラグナッド小国は、私たちの国なのだから、私たちが協力し合って作り上げるべきだとは思わないか?
私はあなたがたと共に作り上げていきたいと思っている」
短い演説の後、新しき頭領は耳が割れんばかりの拍手と歓声を浴びた。それからのラグナッド小国は、最も平和で治安の良い国と言われるまでに成長した。
しかし、ある時そんなラグナッド小国に思わぬ亀裂が入ることとなる。
今まで、一生懸命国が少しでもよくなるように頑張って来た彼らは、ある時気付いた。彼らは朝から夜まで国を良くする為に、建物を建てたり、良くする為の対策を立てていた。しかしある日、頭領は言った。
「他国との交流をしてみようか」
と。
そうすれば、もっと国は良くなるに違いないと。そうして彼らは他国を訪れた。そして思ったのだ。何て自由なのだろう。何て楽しそうに毎日を過ごしているのだろう。
頑張れば、いずれ思いっきり遊べる時が来ると頭領は言った。
でも、それは一体いつになるというのだろう。大体、他国は私たちのように国のために働いていない。好きなことをやっているのだ。そして彼らは思った。
――何故、私たちはこんなことをやらされているのだ? と。
人間には生まれたころから自由の権利がある。他の国は、自分たちがやりたいことをやっているではないか。夢に向かって学校へ行ったりしているではないか。
それなのに、何故私たちは国のためにこんなにも頑張らなくてはいけないのか。もっと自由に遊んだっていいじゃないか。夢に向かって突っ走ってもいいじゃないか。
何故、私たちはこんなことをやらされているのだ? これは私たちの役目ではない。全ては頭領の仕事ではないか。何故私たちが。何故!
自分たちに面倒事を押し付けた張本人。それは誰だったか。
頭領。そう。頭領だ。
頭領はどこだ。アイツはどこで何をやっているんだ。頭領を出せ! 頭領を出せ! 出てこい!!
彼らは怒り狂った。そんな彼らから、頭領は必死に逃げて、彼らの怒りが収まるのをひたすら待ち続けた。
最も、彼らの怒りはわがままとしかいいようがないものだったのだが。自由を欲求するあまり、誘惑に負けてしまった。怠けるという魔にやられたのだ。
あれから1年が経過した。人々は、頭領は逃げただの死んだだの言っていろいろ罵倒していたが、