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「あんたなんか死ねばいいのに」

テレビのリモコンが飛んできた。

痛いよ
だけど これは

きっと

心が泣いてるから




ねぇ お願いだから
そんなこと言わないで。

「あんたなんかあんたなんか」

立て続けに
物が飛んでくる

ティッシュの箱
シャネルの鞄
睡眠薬の入った袋
水筒

ごめんね。ごめんね。
生まれてきて
ごめんね。

私のせいで
私のせいで

あなたを苦しめた。

ごめんね。
もう 好きなものを買っていいよ。
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私のためにお金
使わなくていいから。

私 あなたを解放するよ。

だから 許してね。


せっかく産んでくれたのに
ごめんなさい。

お母さん

あなたの理想になれなくて
ごめんなさい。


ごめんね、お母さん。



ばいばい。





「ふざけんじゃないよ!」


頬をぶたれた。

飛び降りようと手すりに
手をかけて 力を入れた時だった。



「死んでくれなんて頼んだ覚え、ない!」



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途端に。
ぎゅうぅって

抱き締められて。


私の頭はこの状況に
ついてけなかった


どうして私
抱き締められてるの?


いつも 八つ当たりばっかで
話すといったら

あれしろ これしろ で。

なのに なんで?



「……ごめんね」


ぽそ。
母が呟く

「ごめんねごめんねごめんねごめんね」

何度も
何度も
何度も
何度も


母は 私を強く抱き締めながら

呟いた。