SNSのコミュニティに参加していた頃にイベントでバーベキューをやろうという話になり、僕も面白そうだから参加してみる事にした時の事です。
僕は小さい頃から親にキャンプや海釣りに連れていかれていたのでバーベキュー等の知識はそれなりにあったのですが、まあ、場の雰囲気というのもあったので出しゃばらずに大人しく裏方にまわって手伝いをする程度のつもりでいました。

しかし、素人のバーベキューというのは怖いもの知らずで、買ってきた食材の中には肉や野菜だけじゃなくて魚やイカもたっぷり。しかも切り身じゃなくて丸ごと。でも、誰かさばけるんだろうか?と思って見ていたらどうも誰もさばけない様子。じゃあ、なんで買って来た?と思わず心の中でツッコミながら「僕、できますからやっておきますよ」とさりげなく魚とイカの調理だけは買って出ました。

魚もイカもさばき方は親から教わっていたので手早く済ませ、時間もあったので他のメンバーが手間取っている料理の下ごしらえも手伝って、自然と調理場では僕が指示を出しているような状態になっていました。最初は全くそんなつもりは無かったんですけどね。

そんな様子がメンバーの女性陣には頼もしく見えたらしく、バーベキューの時には「料理得意なんですか?」とか「イカをさばけるなんて凄いですね」とか女性からよく話しかけられていい気分で時間を過ごす事ができました。

バーベキューが終わったあとも片付けなんかの段取りは結局僕がまとめ役になって、その後は一人で帰るつもりだったのですが数人の女性メンバーに誘われて都内に出て飲み直す事になりました。他の男性陣はみんな普通に解散している様子だったので、女性から誘われた僕はメンバーの中では勝ち組だったかもしれません。

結局、その数人の女性メンバーとはプライベートでも連絡を取り合うようになり、自宅に招待して料理を教えたり振舞ったりして交流しているうちにその中の一人とお付き合いをするようになりました。
あとから聞いた話だと、バーベキューの時に彼女が僕に一目ぼれしてくれたらしく、女性メンバーで彼女を応援しようという事で声をかけて恋の手伝いをしてくれたらしいです。

ただ魚がさばけて料理が少し得意というだけだったのですが、それが恋愛の役に立つとは思ってもみませんでした。人生、何が役に立つか分かりませんね。